松江城
島根県松江市
築城年:1611年
築城主:堀尾吉晴
注目ポイント: 国宝天守
松江城は現存12天守のうちの1つで、床面積は全国で2番目、高さは全国で3番目です。外観4重、内部5階、地下1階の構造で、天守の大部分は柿渋とススを混ぜた染料で塗った黒い板で覆われています。
最適な観光ルート
入り口から中に入ると、正面に高さ13メートルの石垣がそびえ立つ広い空間が広がります。「狭間」と呼ばれる敵を銃や矢で狙うための穴を見ると、実戦に備えられた城であることがわかります。
石段を登ると広々とした本丸に到着します。
正面には、屋根に巨大なしゃちほこを載せた天守が堂々とそびえ立っています。天守が96本の短い柱で支えられているのは、同じ時期に連続して城が建設され、木材が不足していたためです。このことから、この時代の防衛施設の建設が慌ただしかったことがうかがえます。
最上階からはパノラマビューが広がり、市街地の向こうに大橋川や宍道湖が一望できます。
ハイライト
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・石垣に刻まれた刻印
石垣の普請を命じられた家臣たちが、城主の家紋などを石に刻んだと考えられています。
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・狭間
天守には敵に向かって銃や矢を射る穴も残っています。
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・祈祷札
築城年は、地下室の柱に打ち込まれた祈祷札に書かれた年数から判明しました。
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・バーチャルリアリティ体験
スマートフォンでは幕末の城下町の風景を映し出します(アプリのダウンロードが必要です)。
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・石垣越しに天守を眺める
そびえ立つ石垣と天守を同時に眺めることができ、石垣の高さを実感できるスポットです。
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・堀尾吉晴公像
1600年の関ヶ原の戦いの後、堀尾吉晴は息子の忠氏とともに松江城と城下町を築きました。この像は城の入り口に立っています。
城下町
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・喫茶きはる
松江歴史館内にあり、現代の名工・伊丹二夫氏が手がけた和菓子とお抹茶を、日本庭園を眺めながらお楽しみいただけます。抹茶と和菓子のセット:890円。
「季節に合わせて10種類くらいの和菓子を作っています。金粉を使うのは私のこだわりです」と伊丹さんは言います。 -
・明々庵
松江城の近くにある茶室。松江藩七代藩主・松平治郷の趣味を反映した、型破りな造りが特徴です。茶室向かいの建物では抹茶をいただくことができます。また、お茶点て体験(要予約)もできます。
入場料:410円、抹茶と和菓子:410円 -
・塩見縄手
武家屋敷が立ち並ぶ風光明媚な街道。日本の道100選にも選ばれています。
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- 追記 -
・まつえ時代案内人(観光ガイド)
甲冑を着た案内人と一緒に松江城と城下町を巡ります。1,000円~(要予約)。